着用しない理由を聞くと…
着用率15.5%と全国平均を下回った宮城県の県警は、自転車を運転していて人身事故に遭った人のうちヘルメットを着用していなかった504人に理由を聞きました。
その結果、最も多かった理由が「周りがつけていない」32.2%。続いて「面倒くさい」28.0%、さらにその次が「かっこ悪い」13.1%でした。

今年1月から8月末まで宮城県内で起きた自転車に乗車中の事故は、去年より17件少ない357件で、そのうち7割以上の264件が仙台市内で発生しています。死傷者は合わせて361人(死者4人、重傷55人、軽傷302)で、そのうちヘルメットを着用していた人は53人、未着用は308人に上り、着用率は14.7%でした。宮城県警の調査では、ヘルメット未着用だった308人のうち44人はヘルメットを着用していればけがの程度を軽減できたとみられるということです。

秋の交通安全県民総ぐるみ運動が9月21日から始まりますが、運動期間中は自転車のヘルメット着用促進などが重点項目に含まれています。宮城県警によりますと、自転車通学を許可している県内の学校の調査をしたところ、ヘルメット着用を「通学の許可条件」にしている学校が100校中20校だったということです。県警は、教育機関とも連携し、自転車のヘルメット着用を促進していく方針です。