佐賀県警の”DNA鑑定不正” 「ほかの科捜研でも」専門家が指摘 警察庁の通達『なるべく』が示す甘さ 「上司のチェックで防げるレベルの話ではない」

前代未聞の事件が、あろうことか警察の、捜査の根幹に関わる部門で起きた。佐賀県警・科学捜査研究所の男性職員が、DNA型鑑定で不正を行っていたのだ。実際には行っていない鑑定をねつ造したり、数値を改ざんしたりした”鑑定不正”は、分かっているだけで130件にのぼる。DNA型鑑定は、事件や事故で被害者や容疑者を特定するために行われる捜査手法だ。捜査においては逮捕・起訴の判断、裁判においては有罪・無罪の判断に影響す…