6年ぶり6度目の甲子園出場を決めた佐賀北高校野球部。今年のチームは、エースの稲富理人(いなどみ・まさと)投手を中心に守備からリズムを作るスタイルです。佐賀大会では5試合を戦い、失点はわずかに「3」と堅守が光りました。

本村祥次監督

本村祥次監督
「ピッチャーの稲富がある程度、試合を作ることができるので、守備でしっかり崩れずに、攻撃にリズムを作って、取れるところで、チャンスで確実に1点を取るというところを一番大事にしてきたので、そういったところが理想としてできてきた佐賀大会だったなと思います」

裏方として活躍する選手たち

データ班の坂田悠真選手と北島宙和選手

全員野球のチームを陰で支える選手がいます。3年生の坂田悠真(さかた・ゆうま)選手と北島宙和(きたじま・そな)選手。

ベンチメンバーから外れた2人は「データ班」として、対戦相手の分析役を担いました。1チームあたりの分析には、だいたい4時間、長い時には8時間をかけて行います。

佐賀大会の決勝戦前には、徹夜で相手チームの分析を行いました。投手であれば全ての投球の球速と球種、またそれがどのカウントから投げられたものなのかなど、対戦する選手の特徴を詳細にまとめます。

坂田悠真選手
「大変だけど、それで勝つならどうでもいいなって思っています。無意味になるところも多いのがデータで、その中でひとつふたつ見つけられて、それを伝えて、勝利の鍵のひとつになればって思ったら、やっぱり大切だなって自分で思っています」

北島宙和選手
「春の大会では先発させてもらったけど、そこから肩をケガしてしまって、それで今できることは何だろうって考えて、自分だけ下を向いているのは違うなと。その中でやれることを探したら陰で支えることだなって」