前線の影響で、11日にかけて九州北部地方では土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒が必要です。西日本から東日本でも、土砂災害や浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
前線は東シナ海から九州、伊豆諸島を通って日本の東にのびて停滞しています。暖かく湿った空気が流れ込み、前線付近では大気の状態が非常に不安定になっている所があります。
九州南部では、これまでの記録的な大雨により、地盤が緩んでいる地域や、増水している河川があり、土砂災害や洪水の危険度が高まりやすい状況です。
前線は今後も停滞しますが、10日から11日にかけて次第に北上する見込みです。一方、上空に寒気を伴う低気圧が北海道付近にあり、北東へ進んでいます。北日本から東日本の上空約5500メートルには氷点下9度以下の寒気が流れ込み、日中の気温上昇の影響が加わり、北日本から西日本にかけて大気の状態が非常に不安定となっている所があります。この状態は9日にかけて続く見通しです。
<雨の予想>(多い所)
●9日午後6時までの予想24時間降水量
福岡県 100ミリ
佐賀県 120ミリ
長崎県 120ミリ
大分県 100ミリ
熊本県 120ミリ
宮崎県 150ミリ
鹿児島 200ミリ
●10日午後6時までの予想24時間降水量
山口県 150ミリ
福岡県 200ミリ
佐賀県 150ミリ
長崎県 200ミリ
大分県 150ミリ
熊本県 150ミリ
宮崎県 150ミリ
鹿児島 150ミリ
●11日午後6時までの予想24時間降水量
山口県 120ミリ
福岡県 120ミリ
佐賀県 100ミリ
長崎県 120ミリ
大分県 120ミリ
熊本県 150ミリ
宮崎県 120ミリ
鹿児島 150ミリ

九州南部では9日にかけて土砂災害に厳重に警戒し、西日本では9日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
また、北日本と東日本では引き続き9日にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。その後11日頃にかけて、九州北部地方では土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、西日本から東日本では土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
北日本は9日にかけて、西日本から東日本では10日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。