政府が事実上の減反政策から増産へと舵を切る中、佐賀県では6日、県内で最も早い早期米の初出荷が行われました。
今年のコメの出来具合、そして販売価格はどうなるのか?生産現場を取材しました。
2か月早い「早期米」初出荷

RKB 江里口雄介 記者
「佐賀県白石町です。目の前に田園風景が広がっていますが、こちらをご覧いただくと、稲穂がすでにたわわに実っています。待ちに待った、早期米が出荷を迎えます」
青々とした田園の一部に黄金色に輝く稲穂。

佐賀県内で最も早く収穫される超早期米の「七夕コシヒカリ」です。
4月に田植えを行い、旧暦の七夕の頃に収穫されることから、名付けられました。

その早期米が6日午前、初めて出荷されました。
一般的な新米と比べ、2か月ほど早く市場に出回ることになります。
JAさが白石地区 山崎利幸 特別栽培米部会長
「やっととれました。田植えしてから、私の田んぼで116日目で収穫ができました」
出荷量は前年比2割増を見込む
JAさが白石支所は、35年前からこの早期米の生産に力を入れています。
梅雨明けが早かった2025年、コメの出来具合はどうなのでしょうか?
コメ農家 溝口哲也さん
「昨年までと比べると、今年は条件もちょうどよかったのかもしれないですけど、穂長も長く、生育は植え付けから順調に育っていて、今年はしっかりしとした収量がとれるんじゃないかと思います」

雨が降らなかった分農業用水を使い、水の管理を徹底したことで、JAさが白石地区では、前年比で2割多い約447トンが出荷される見込みです。