焼けただれて「水をくれ」さまよう人たちが這いながら来た穴弘法奥之院霊泉寺【銘板が伝える8.9 #13】

NBC被爆80年シリーズ企画「銘板が伝える8.9」。第13回は、「穴弘法奥之院霊泉寺」。多くの被爆者が、岩から湧き出る清水を求めてたどりつき、力尽きて息絶えた人もいました。爆心地から東南東におよそ1.2キロ。標高130メートルに位置する穴弘法奥之院霊泉寺(長崎市江平1丁目)。開山は1790(寛政2)年で、廃仏毀釈によって荒れ放題になっていた社殿を、大正時代に整備したと伝えられています。浦上地区から金毘羅山を越え、長崎…