大石長崎知事の政治資金問題を巡り、知事が県議会に提出していた自らの給与1か月分を減給する条例改正案について、知事は2日、撤回を申し入れました。

大石賢吾知事の政治資金を巡っては3年前の知事選挙での架空貸付の疑惑などが議会から指摘されていて、知事は一連の問題の責任を明確にするため8月分の給与を全額カットする条例改正案を6月定例県議会に提出していました。

しかし、先月30日に開かれた総務委員会で減額の期間や割合に対して疑問の声が上がり、2日朝、知事は議長に対し議案の撤回を申し入れました。

大石知事:
「ご理解を得るといったことがなかなか難しい状況だというふうに理解をしておりますので、まずは一旦再考させていただくために今回の議案については撤回をさせていただきたいと。しっかり許される限り熟慮を重ねたいと思います」

議案の撤回を議会が受け入れるか否かは今後、本会議で採決されることになっていて、知事は「できるだけ速やかにわかりやすい形で道義的責任を示したい」としています。