外国人観光客の増加を背景に、長崎県内のホテルやレストランでも食の多様性への対応が求められています。長崎市では1日、ベジタリアンなどに対応したメニューの試食会が行われました。

動物性由来のものを使用せず、菜食主義のベジタリアンでも食べることができるメニュー4品が開発されました。

食の多様性に対応するホテルやレストランを増やそうと行われた試食会には、長崎市内の飲食関係者らが参加しました。実際にこんな要望が来た事も・・

クレインいずや・山口悦子代表取締役「ハラールやビーガンとか修学旅行でもそういうの(要望)が来るようになりまして実際、インターネットを見てもどうふうに対応していいかわからないのが現状で」

いずや弁当が、専門家とともに4か月ほどかけて開発したのはこの天ぷら重です。

衣のサクッと感は米粉で再現。つゆには野菜だしやアルコールを飛ばした煮切りみりんを使っています。気になるお味は?

ホテル関係者「天つゆですね。(違和感は)ないですね普通にカツオだしを使ってそうな感じ」

ホテル関係者「全然遜色のない普通のちゃんぽん。海外のお客様のご宿泊も増えていますが、どうしても提供できるものがなくてホテルで食べていただいて泊まっていいただける流れができたら」

長崎国際観光コンベンション協会・德永美保主任「食の多様性に対するニーズはとても広くて、(食の)選択肢が広がることによって、例えば滞在日数が長くなったり、滞在中に使っていただく消費額が伸びたりといった可能性があると感じています」

コンベンション協会では今後もセミナーなどを通して食の多様性に対応する事業者を増やしたいとしています。