致死率は脅威の10%越え…マダニが媒介するSFTSとは?

では、体長わずか数ミリのマダニに、どんな危険が潜んでいるのでしょうか。

マダニが媒介する感染症の中でも危険なものが、通称「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」と呼ばれる病気で、マダニにかまれてから6~14日間で発症し、発熱、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が出るほか、重症化すると死に至る恐れもあります。

厚生労働省によりますと、マダニにかまれ、このSFTSウイルスに感染した場合、致死率は10~30%程度で、亡くなった患者の多くは50歳以上のため、高齢者は重症化しやすいと考えられるとのことです。

2012年以降、愛媛県内で確認されたSFTS患者数は49人で、このうち14人が死亡しています。

愛媛県によりますと、2024年1月31日までに全国で患者報告があった都道府県は、
▼関東 東京都、神奈川県
▼北陸 富山県、石川県、福井県
▼東海 静岡県、愛知県、三重県
▼近畿 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県
▼中国 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
▼四国 徳島県、香川県、愛媛県、高知県
▼九州 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県
▼沖縄 沖縄県
の30都府県で、西日本を中心に報告されています。