12月8日夜、青森県で最大震度6強を観測する地震があり、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されました。初めて発表された情報ですが、対象エリアにいる人たちが、どのような「備え」を進めればいいのか、去年発表された「南海トラフ地震臨時情報」発表時の対応を参考に、まとめています。

12月8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とするM7.5(暫定値)の地震があり、青森県八戸市で最大震度6強を観測したほか、北海道・東北地方の太平洋側など広い範囲で津波警報・津波注意報が発表されました。

気象庁はこの地震で、初めて「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表しました。これは、今回発生した地震(先発地震)を受けて、新たな大規模地震(後発地震)が発生する可能性が、平常時と比べて相対的に高まっていることを知らせる情報です。

気象庁によりますと、今後、北海道の根室沖から東北地方の三陸沖にかけての太平洋の海底で、新たにM8クラス以上の巨大地震が発生する可能性が普段よりも高まっているということです。

このエリアで新たな巨大地震が発生した場合、北海道~千葉県の太平洋沿岸を中心に巨大な津波が到達する可能性があるほか、広い範囲で強い揺れが想定されます。

対象エリアは、北海道、青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県の7道県、あわせて182の市町村で、これらの地域にいる人は、今後1週間、日ごろからの地震への備えを再確認することや「特別な防災対応」が求められます。

ただ、この注意情報が発表されても、地震が必ず起こるわけではないため、地震・津波への“備え”を進めながら、普段の生活を送ることが大切です。

では、どのような“備え”を勧めれば良いのでしょうか。今回と同じように「後発の巨大地震への注意が必要」として「1週間の特別な注意」が呼びかけられた、2024年8月の「南海トラフ地震臨時情報」発表時の対応が、参考になりそうです。