高校ラグビー3大タイトルのうちの一つ、「第12回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会」が開幕。7月23日には参加48チームが、各組3チームずつの16のプールに分かれて、予選リーグが行われました。
初・2回目出場の高校が躍動みせる!
大会連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)、大会最多の4度目の優勝を目指す東福岡(福岡)、報徳学園(兵庫)といった歴代の優勝校が、実力校がひしめくゾーンを勝ち抜いて1位通過を決める中で、溌剌した動きを見せたのが大会初出場の立命館慶祥(北海道)と2回目の出場となる早稲田佐賀(佐賀)の両校。
開幕試合に登場した立命館慶祥は、この大会2度の優勝を誇る東海大大阪仰星(大阪)と互角に渡り合います。前半3分、松橋佑朔選手が自陣の深い位置から一気に走り切って先制のトライを奪うと、14対5と逆転を許した後半3分には、グラウンドを広く使った巧みなパス回しから浅野大樹選手がトライ。ゴールも決めて14対12と2点差まで詰め寄ります。
最後の最後で突き放されたものの、優勝候補相手に好勝負を演じた立命館慶祥。予選プールのもう1試合、高川学園戦では6トライを奪って34対5と快勝し、初出場で確かな足跡を残しました。
予選では、おととしのこの大会の覇者・佐賀工を破って見事に単独の代表としては、はじめての出場を決めた早稲田佐賀。(去年の大会は、佐賀工と早稲田佐賀の2校が出場)全国の舞台で、その実力を発揮しました。
大会初戦となった、東海大静岡翔洋(静岡)との一戦に6トライを奪う猛攻で42対7と快勝すると、東北の雄、黒沢尻北(岩手)を序盤から圧倒します。前半2分、山下心平選手が自陣からの鋭い仕掛けで先制のトライを奪うと、その後も一人一人が速さと強さをみせて得点を積み重ねていきます。前半だけで5つのトライを奪って29対0とリード。後半、黒沢尻北の粘りに反撃を許したものの着実に得点を加えて43対21、2連勝でプール戦の1位通過を決めました。
そのほか、去年はあと一歩のところで桐蔭学園に逆転を許して準優勝となった大分東明(大分)、第5回大会の優勝校・流経大柏(千葉)、過去2度決勝で涙を呑んでいる国学院栃木(栃木)ら実力校も1位で決勝トーナメントに進出。初出場ながらレベルの高い長崎での予選を勝ち抜いてき長崎北、近畿勢では、前述の東海大大阪仰星、報徳学園に続いて天理(奈良)、京都工学院(京都)が1位でグループリーグ通過を果たしています。