2000年7月7日の朝に仙台市内で起きた交通事故。登校中だった佐藤翔樹くん(当時8)が、横断歩道で信号無視のクレーン車にはねられ亡くなりました。事故の7か月後に生まれたのが妹の裕菜さんです。兄に会うことが叶わなかった裕菜さんの葛藤、そして人生の決断です。

11月、佐藤裕菜さんはこの日、集会に参加するため、仙台から千葉にやってきました。集まったのは、犯罪や事故で大切な人を失った家族やその支援者たち。毎年開かれている交流と追悼の集いです。裕菜さんは、今回初めて参加しました。

佐藤裕菜さん:
「こういうところで、みんなと一緒に話せていけたらと思いますので、これからよろしくお願いいたします」

その生い立ちには、常に交通事故の忌まわしい事実がつきまといました。