新潟県阿賀野市の遊園地『サントピアワールド』が探していた『たずね人』。オープン時に一番乗りした兄弟でしたが、ついに見つかりました。決め手は「広島カープ」の帽子だったそうです。
【サントピアワールド 高橋修 園長】
「いや本当にバンザイ。話を聞いていて(本人の)目の前でバンザイってしそうになりました」

興奮した様子で話す高橋修園長。
見つかったのは画面に映る、この少年です。

1976年に安田アイランドとしてオープンし、来年で開園50周年を迎えるサントピアワールド。

記念イベントを検討する中で、『開園日、先頭に並んだ人の思い出を聞いてみたい』と、9月から一番乗りで入園した兄弟を探していました。
その兄弟がこちら…

BSNの当時のニュース映像に残っていました。
およそ50年前、風船を手に笑顔で駆け抜けたこの少年から、11月初めごろに連絡があったといいます。

【サントピアワールド 高橋修 園長】
「BSNのYouTubeがアップされて、本当にたまたまなんでしょうけど、このニュースが流れて『あ、自分だ』ってすぐ思ったそうです」
そう、ゆうなびが9月に放送した『たずね人』のニュースをYouTubeで見たというのです。
「この人はまさにあの少年だ!」という決め手になったのは、男性が持っていた写真でした。

【サントピアワールド 高橋修 園長】
「(先日)お兄ちゃんがおいでになった。服装も帽子もなにもかも(同じ)。カープブームが前の年にあって、その時に買った帽子なんだと、本当にこの帽子が決め手ですね」

男性は、阿賀町在住の61歳。当時は5歳離れた弟や母親らと遊びに来ていて、「もらった風船を、来園客で一斉に空へ放したことが記憶に残っている」と話してくれたそうです。

【サントピアワールド 高橋修 園長】
「『いっぱい乗り物乗ったんでしょう?』と聞いたら『いやぁ、一体何に乗ったか覚えていない』と言って。なんか楽しかったっていう、とにかくその思い出だけはあると」

「でも、楽しい思い出というのがしっかり刻まれているというか、やっぱり遊園地はこうあるべきだろうなと」
高橋園長は、再び遊びに来てほしいと男性に年間パスポートを贈る予定です。

また、50周年となる来年に向け、園は空飛ぶメリーゴーラウンドや、より多くの人の心に残るような様々な企画を考えているということです。

















