高性能レーダーでカミナリ雲発生をいち早くキャッチ!

さらに注目の技術が、最先端の気象レーダー「フェーズドアレイ気象レーダー」。情報通信研究機構(NICT)や大阪大学などが開発していて、1回転で広い範囲の雨雲をすき間なく“面的”にとらえることができる高性能レーダーです。観測にかかる時間が従来のレーダーと比べて10分の1以下だといいます。
万博会場上空の“カミナリ雲の卵” 最先端レーダー2台がかりでキャッチ!

この夏、このフェーズドアレイ気象レーダーを用いて、関西の空を2台がかりで“監視”する実証実験が、大阪・関西万博の会場で行われています(期間は万博開催の4月13日~10月13日)。
フェーズドアレイ気象レーダーは大阪大学の吹田キャンパスやNICT未来ICT研究所(神戸市)に置かれていますが、万博会場の上空について2台同時に観測することによって、ゲリラ雷雨を生むカミナリ雲の“卵”を迅速にキャッチしようという試みです。
さらに8月5日~8月31日は、スーパーコンピュータの「富岳」も利用し、さらに高精度な予測を行う実験が万博会場で行われます。
実は、フェーズドアレイ気象レーダーで観測した雨雲の様子は、無料アプリ「3D雨雲ウォッチ」で見ることができ、お住まいの地点などを登録すれば、降雨予測をプッシュ通知で受け取ることもできます。
最新のツールも使いながら、ゲリラ雷雨から身を守ってほしいと思います。














