投開票日、畑井さんに、厳しい現実が突きつけられました。

LGBTの施策に批判的な考えを持つ参政党の候補が那覇市議選でも躍進していることが伝えられ、不安に押しつぶされる畑井さん。

うつむき、大粒の涙を流し、そばに付き添う仲間にやっとの思いで言葉を絞り出しました。

「…ごめんなさい…」

前回から400票あまりを上積みして1544票を獲得したものの、落選。

排除される恐怖と自身を否定されるような心境を味わっていました。

「こんな世の中に絶望しかないです。もう正直、この悔しさをばねにして、生きていけるかわからない。これからどうやって生きていけばいいのかわからない…」

畑井さんは、しばらく取材を受けることができなくなりました。

選挙から1か月後。畑井さんはようやく選挙を振り返る会に立つことができました。

「マチグヮーには行けない、どんな顔をしてマチグヮーに行っていいかわからなかったんですけど、でも応援してくれた人の顔を見ないまま終われない、それはやっちゃいけないことだなと思って」