県外から沖縄に移住した人たちが地域に馴染めるよう、沖縄の文化や歴史を学ぶ講座が開かれています。
20日には移住者たちが首里のまちを歩き、歴史を学びました。
今月20日に行われた“首里まちまーい”は「めんそーれ移住者さん」と銘打った企画の一環で行われたもので、県外から沖縄に移住してきた14人が、歴史にふれながら古都首里の街を歩きました。

玉陵を出発した一行は、守礼門を抜け、沖縄戦中の第32軍司令部壕跡や円覚寺跡へと回りました。王家の菩提寺だった円覚寺跡では、その敷地にある橋のエピソードに触れました。
▼ガイド・那覇市歴史博物館伊集守道さん
「放生橋(ほうじょうばし)。実は重要文化財で、戦争の破壊を免れた数少ない文化財」「比較的首里の中では(状態が)いい方。首里は(戦争で)ものすごい破壊を受けるので」

▼移住2年目「これだけ深く歴史を聞いたのは初めて。発見がありました」
▼移住1年目「沖縄の歴史のことって県外出身の立場からするとほとんどわからない。地上戦がたくさんあったことも全然知らなかったし、やっぱりこう認識が浅いので、勉強になりました」
▼首里公民館・川間佳子さん「移動する間のこのユンタク(おしゃべり)。なんてことないユンタクも皆さんの楽しさにプラスになってるのかなと。それもひっくるめての企画なので、皆さんの嬉しそうな顔を見ると企画した側としてはすごく嬉しい」

講座の参加者らはこのほか、沖縄食材の調理を通して移住者同士の交流を図るプログラムにも参加して、このときはイラブチャーの酢味噌和えを作ったそうです。
企画した川間さんは、「地元の人たちとも関係を広げ、沖縄での暮らしを楽しんでもらいたい」と話していました。
首里公民館では、来年も秋頃に講座を開く予定です。








