自身の性自認に悩み、心のバランスを崩した子ども時代。畑井さんは、大人になっても人間関係がうまくいかない時期がありました。
『自分のことを誰も知らない場所に行きたい』そんな思いで15年前、沖縄へ移住しました。
そんなとき、見ず知らずの畑井さんに声をかけ、『ありのままでいいんだ』と畑井さんを受け入れたのが、那覇のマチグヮー(商店街)の人々でした。
その優しさに触れ、生きる力を得た畑井さん。

選挙期間中にも、雨に打たれながらマチグヮーで演説をする畑井さんに、黙って傘を差しだす見ず知らずの高齢女性の姿がありました。
「マチグヮーってこういう温かい街なんですよ。その中で困っている方もいらっしゃるので、そういった方たちの声もしっかり届けていきたいなあって、とっても本当に守りたい街なんです」
(傘を差してくれた高齢女性と会話する畑井さん)
「畑井さん:ありがとうございます。高齢女性:がんばってください」