現職の市長が部下の既婚男性とホテルで密会を繰り返していた問題。前橋市の小川晶市長は続投の方針から一転、きのう退職願を提出しましたが、一体、決断の背景に何があったのでしょうか。

突然の「退職願」提出から一夜明け。

前橋市 小川晶 市長
「(Q.退職願を出された理由は?)おはようございます。(Q.今度の市長選に出られますか?)おはようございます」

けさ、登庁した小川市長は「笑顔」でした。

前橋市 小川晶 市長
「当該職員には公私にわたる相談に乗ってもらっていました。男女の関係はありません」

今年9月、小川市長は臨時の記者会見で、部下の既婚男性と10回以上ラブホテルで密会していたことを認めたうえで、一貫して、「男女の関係はなかった」と主張。先月には。

前橋市 小川晶 市長
「掲げた公約を実現することが私に課せられた責任であると、改めて職責の重さを感じるに至りました」

自身の報酬を半減したうえで、市長を続投する方針を表明していました。

しかし、市議会の7会派は、市長にただちに辞職するよう要求。応じない場合は議会に不信任決議案を提出する方針を示しました。今月中旬には。

市民
「私、大変に失望しました。こんな市長を選んじゃったのかと」
「一日も早い辞職をよろしくお願いします」

市民から厳しい声が出ても…

前橋市 小川晶 市長
「前橋のためにしっかり働いていきたいという思いと、前橋をもっと良くしたいという気持ちは変わりませんので」

続投する姿勢は崩していませんでした。それが一転、きのう退職願を提出。

前橋市 小川晶 市長
「悩み抜いた末の判断です。一度市長職を離れ、自らの行動に対するけじめをつけることが最善だと判断しました」

あす、市議会が辞職に同意すれば、出直し市長選挙が行われることになりますが、関係者によりますと、小川市長は出馬する意向を示しているということです。

市民
「ほら、また選挙でしょ。そうするとお金かかるじゃん。自分のちょっとした過ちで、莫大なお金がかかるということを想定して行動しないと」
「自分の判断で退く決意をしたことは、いいことだと思います」

騒動の余波は、しばらく続きそうです。