コンプライアンス上の問題を理由に番組を降板した国分太一さんが日本テレビの対応をめぐって日弁連に人権救済の申し立てをした問題で、国分さんがきょう(26日)都内で記者会見し、「自らがとった行動により、傷つけてしまった当事者の方にお詫びしたい」「長年の活動の中で、立場と環境にあぐらをかいていた部分があった」などと述べ、謝罪しました。

元「TOKIO」の国分太一さんをめぐって、日本テレビは2025年6月、「過去にコンプライアンス上の問題行為があった」としてバラエティー番組から降板させています。

国分さんは10月、当時の日本テレビ側の対応に問題があったとして、日弁連に人権救済を申し立てていました。

国分さんはきょう、都内で代理人と記者会見し、「自らがとった行動により、傷つけてしまった当事者の方にお詫びしたい」と述べて深く頭を下げ、関係者に謝罪しました。

国分さんは日本テレビ側から番組の降板を伝えられた後、「本当に申し訳ないという気持ちとともに、何よりも自分自身に対して、情けなく、悔しい思いで毎日過ごしていました」と、この5か月間の気持ちを吐露。

その上で、「このような事態に至った原因は、ひとえに自分自身に置かれている状況や立場への自覚が足りなかったことにあると痛感するにいたりました」「正直、長年の活動の中で、立場と環境にあぐらをかいていた部分があったのだと思います。自分の発言や立場が周りに与える重みを意識せず、自らを客観的に見つめることができていませんでした」と述べました。

日弁連に人権救済を申し立てた理由については番組を降板後、日本テレビ側に自身がやったことの「答え合わせ」をしたいと求めたものの、「お願いが何一つかなわなかった」からだとしました。

また、番組降板後は、外部の専門家による研修を複数回受けてきたと明らかにし、「今後、社会人として2度と同じ過ちを繰り返さないために、皆さんが当たり前としている倫理や社会規範などの大切さを学ぶというものでした」と話しました。