奈良県出身の畑井さんは15年前に那覇市に移住し、デザインの仕事の傍ら、動物愛護のボランティア活動に携わり、感じたことがありました。

「結局私たち、猫の困り事でそちらのお宅に伺うのに、人の困り事、人が抱える背景っていうところに問題があるっていうことに気づいて。こういう人たちの困り事とか、生きづらさを取っていかないと、一緒にいる動物も幸せになれないんだなっていうのを感じて。自分が実際政治の中に入って変えていきたいって思ったのが、挑戦した理由です」

完全無所属の県外出身。

地(血)縁や学閥が票につながる地方選挙において、不利な闘いになることはわかっていました。

それでも…

声をかける男性「紹介される前から名前は存じ上げていて」
畑井さん「ありがとうございます…」

▽畑井モト子さん
「4年前に出たときよりも外に出た時に声をかけられることが多くなって、あとLGBTQの当事者のお子さんをお持ちの親御さんからも声をかけていただいて『自身の子どもも当事者なのでぜひ頑張ってほしい』っていう声が結構ありました」

仲間とともに、人も動物もともに安心して暮らせる街を目指し、LGBTQの施策充実も訴え、落選した4年前(1119票)に続き2度目の挑戦を決めた畑井さん。

しかし、前回の選挙とは違う、“不穏な雰囲気”も感じとっていました。