沖縄県には、就職などの進路が決まらないまま“中卒”が最終学歴になった人の割合が全国平均の倍近くに上りますが(1.3%)、こうした状況から抜け出そうと、支援を受けて努力する10代もいます。
10代への自立支援を中心に行う居場所型の支援施設、宜野湾市など県内3か所に支援拠点を構える「アソシア」で出会ったのは、16歳のAさん。Aさんは小学生の頃から不登校になり、家に引きこもりがちでした。
▽本島中部在住・Aさん(16)
「中学はあまり行ってなくて、小学校も低学年のころに行ったり行かなかったり、高学年の頃からはあまり行ってなかった」
今回県が行った「青少年調査」によると、進路未決定のままの中学卒業や高校中退に至った理由は、問題行動や学校生活への不適応、学業不振など様々ですが、根底には経済的な問題があります。
そうして学校から離れた10代は、社会から切り離されてしまい、その後の自立につながる情報や体験を得られにくくなっていきます。








