【“新たな戦略”で生き残りを 公明党】

大阪・難波で7月10日に行われた公明党の斉藤鉄夫代表の演説。自民党同様に演説開始前から厳戒な警備態勢が敷かれ、演説を聞きにきた人たちの荷物確認はもちろん、建物の上からも…

「今回の選挙、何と言っても物価高をどう乗り越えるかという選挙でございます。私たちは減税も、そして給付も両方必要だ。このように申し上げております」(公明党・斉藤鉄夫代表)

炎天下の中、年配者らが集まっていました。多くは長年、公明党を後押ししてきた熱心な支持者とみられます。話を聞いてみると…

「支援しているので、直接生の声が聞きたいなと思いまして」
「応援にきました」
「斉藤さん本人に会えてね、もう感動して。人柄の良さもすごく出ているし、おっしゃっていることはピカイチなんでね」

古くから「常勝関西」と呼ばれ、安定的な強さを誇ってきた公明党。支持団体「創価学会」などの強固な組織票を支えにしてきました。

しかし、ピーク時に約900万票あった国政選挙の比例得票数は、去年の衆院選では600万票を割り込み、大阪の4選挙区すべてで議席を失いました。

支持団体以外にもどうアピールしていくのか。今年に入り、若者などを狙って党のYoutubeでサブチャンネルを開始。

<YouTube「公明党のサブチャンネル」より>
「時刻表を読む『読み鉄』が私のジャンル」(公明党・斉藤鉄夫代表)
「『乗り鉄』兼、乗って酒を飲むのが大好きだ。『飲み鉄』」(自由民主党・石破茂総裁)

 幹部の素顔も含め、政治の裏側をつまびらかにする内容を配信しています。

「これまで私たちの声がなかなか届きにくかった層の皆さんにも、公明党の政策・考えを知っていただきたいという思いで、力を入れているところでございます」(公明党・斉藤鉄夫代表)

 新たな戦略で新規の票も取り込めるのか。公明党は正念場の夏を迎えています。