1人区は…野党系優勢15 与党優勢8

 12~13日のJNN情勢調査によりますと、「1人区」は全国32選挙区のうち、野党優勢が15、与党優勢が8、接戦が9という結果になりました。

 大八木解説委員は、「選挙前から自民党関係者に話を聞くと、東北は今回厳しいだろうということもあり、力を入れていくのは九州だ、みたいなとこがありましたが、蓋を開けてみると、かなり接戦にもちこまれている。かなり厳しい戦いになっているところもあります。昔の形でいうと四国が野党系で埋まるというのが、かなり意外というか。ずいぶん変わってきたなというイメージです」

参議院選挙のあと 政局はどうなる?

 選挙のあとについて、武田一顕氏は、「石破総理の進退ラインは45議席を超えるかどうか」ではないかと見立てました。

仮に与党が過半数を割ったとして、武田氏の見立てでは、▼『石破総理が続投なら』、衆参とも過半数割れで法案が通しにくい、その結果、年度内に解散総選挙の可能性があるということです。

 いっぽう、▼『石破総理が辞任なら』、自民党で新総裁を選んだとしても、その新総裁が総理になれるかどうかわからないという見立てです。

 大八木解説委員は、「私は武田一顕さんと若干違うところがあって、▼石破さんが総理を続投しての解散総選挙は考えにくいと思います。新しい顔を選んでやっぱり選挙を勝ちに行こうとしますから。」との見立て。

 さらに、▼『総理辞任なら』、「石破さんが総理を辞め、自民党総裁のままで、誰か野党から出して連立組みませんか? ということの方が現実的なのかなと。このケースで新総裁はないのかなという気はします」と見立てました。(7月14日 MBS「よんチャンTV」)

◎武田一顕:ジャーナリスト 元TBS記者 元JNN北京特派員 中国情勢に精通 小渕内閣以降の歴代政権を取材 愛称は「国会王子」

◎大八木友之:MBS解説委員 元JNNパリ支局長 報道キャスターなど歴任 東京・永田町を独自の視点で連日取材