反撃を試みる桐蔭学園を退けた大阪桐蔭 連覇へ一歩前進!

 サイドの変わった後半、押し気味に試合を進めたのは大阪桐蔭でした。絶対的な自信を持つスクラムで再び優位に立つと、徐々に桐蔭学園を自陣深くまで押し込んでいきます。そして後半8分、敵陣ゴール前のチャンスにしっかりとスクラムをコントロールして左に展開すると、最後はNO8竹崎司選手からのオフロードパスを受けたWTB上原健新選手がトライ。15対10としてこの試合はじめてのリードを奪いました。

 それでも、差はワンチャンス逆転可能な5点。後半は風上にまわった桐蔭学園は、この後はキックを使ってエリアを確保しながら反撃を試みます。しかし、ボールにうまく絡んで桐蔭学園の連続攻撃を許さない大阪桐蔭の前に、大事なところでペナルティーを奪われて、チャンスをものにすることができません。逆に、ピンチをしのいだ大阪桐蔭は、残り時間も少なくなってきた後半の24分、桐蔭学園のペナルティーでトライラインまで25m付近まで攻め込むと、ラインアウトからのモールをFW陣がしっかりとコントロールしてじわりじわりと押し込んでいきます。最後は、SH福島悠右選手がトライエリアに飛び込んで勝負を決定づけるトライ。20対10、大阪桐蔭が東の横綱・桐蔭学園を見事に撃破して準決勝進出を果たしました。大会連覇に向けて、また一歩前進です。