陸上自衛隊第1ヘリコプター団は、12月16日夜に静岡県裾野市の上空で訓練をしていたヘリコプター1機に、レーザーが約10分間、照射される事案があったと発表しました。

発表によりますと、12月16日、東富士演習場で訓練をしていたヘリコプターが静岡県裾野市千福が丘上空を飛行中、地上からレーザーを照射されたということです。

レーザー照射を受けたのは、陸上自衛隊第1輸送ヘリコプター群第106飛行隊(千葉県木更津市)所属のCH―47JAの1機です。

照射は午後8時から8時10分の約10分間にわたり、伊豆縦貫自動車道の三島賀茂IC付近から行われたということです。

陸上自衛隊木更津駐屯地によりますと当時、ヘリコプターにはパイロットや隊員の計5人が搭乗していましたがけがはなく、機体の損傷もないということです。

今回のレーザー照射を受け、陸上自衛隊第1輸送ヘリコプター群第106飛行隊は、千葉県警木更津警察署と静岡県警に通報したということです。

陸上自衛隊第1ヘリコプター団長の伊東佳哉陸将補は「乗員や航空機の安全を脅かす危険な行為が発生したことは極めて遺憾です。第1ヘリコプター団としては本事案を深刻に受け止め関係機関との連携等可能な対策を講じてまいります。」とコメントしています。

自衛隊機を巡っては、中国軍機からの「レーダー」照射が問題となっていますが、今回照射されたのはポインターなどの用途で使われる「レーザー」だということです。