「『あの人』を、なんとか助けたくて、一生懸命だったのよ わたしたち」宙に浮いた“被害者”の思い【“ぎおん”の街で起きた放火事件の顛末(下)】

かつて林業で栄えた静岡県浜松市天竜区の山あいにある「水窪(みさくぼ)」という町は、大正時代に起きた大火の戒めとして、「ぎおん」という呼ばれる風習で、1年に2日間だけ花火をすることが許されている。この不思議な風習を律義に守る火に敏感な集落で、独居高齢者による放火事件が起きた。【全3回の3回目/ 上 / 中 / 下 】今回の事件は偶然ではなく、男の孤立に伴う予兆があった。少子高齢化が進む日本において、独居老人…






































