東京・西東京市の住宅で母親が息子3人を巻き込み、無理心中を図った可能性がある事件。死亡した母親の名義で借りていた別のマンションの一室で、母親の知人の男性が亡くなっているのが見つかりました。

今月19日、東京・西東京市の住宅で母親(36)と、小学生から高校生の息子3人が倒れているのが見つかり、その後、死亡した事件。

近くに住む人
「犬の散歩をしていたときにサイレンがすごく多くて、見たこともないような救急車とかも来ていたりした」

住宅には外から侵入した形跡がなく、警視庁は母親による無理心中の可能性があるとみています。

その後の捜査で住宅などを捜索したところ、母親の名義で借りていたマンションの契約書を発見。

そのマンションは西東京市の自宅からおよそ5.5キロ離れた練馬区内にありました。

報告
「こちらのマンションの一室で男性の遺体が見つかったということです」

捜査員が部屋に入ると、養生テープで目張りされたクローゼットの中から男性の遺体が見つかりました。

警視庁は男性の身元について、住居不詳の会社員・中窪新太郎さん(27)と発表。遺体は少なくとも死後数日が経過しているとみられ、腹や背中などに十数か所の刺し傷や切り傷があったということです。

また、リビングのソファーの上には刃物のようなものが置かれていて、部屋は施錠されていたといいます。

近くに住む人
「(22日)いっぱい人がいた、捜査員みたいな。テープ・規制線みたいなものが張られていて『なんだろう?』と。物々しい感じだった」

中窪さんは西東京市の事件で死亡した母親の知人で、捜査関係者によりますと、母親の自宅からは中窪さんとやりとりしていたとみられる手紙が見つかったということです。

警視庁は、中窪さんが亡くなった事件について殺人の疑いで捜査するとともに、親子4人が死亡した事件との関連を調べています。