世界初の試みです。海洋研究開発機構は、南鳥島周辺の海底からレアアースを含む泥を引き上げる計画を発表しました。
SIP 石井正一プログラムディレクター
「2018年から約7年をかけて研究開発をしてまいりました。いよいよ我が国が誇る地球深部探査船『ちきゅう』が母港である清水港を出港します」
南鳥島周辺の排他的経済水域の海底では、レアアースを含んだ泥=「レアアース泥」の存在が確認されています。
海洋研究開発機構の計画では、探査船が来年1月に出港し、南鳥島周辺の海底6000メートルに特殊な機械を下ろしてレアアース泥を試験的に採鉱する予定です。
これが成功すれば、再来年2月から本格的な採鉱試験に進むということです。
レアアースはスマートフォンや医療機器などの最先端機器に欠かせない重要な鉱物ですが、ほとんどを中国からの輸入に頼っているため、レアアースを国内で採取できるかが経済安全保障上の課題となっています。
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