物価高騰が市民生活を直撃する中、富山県西部のお正月の郷土料理「かぶら寿司」が製造のピークを迎えています。伝統の味と品質を守るため、南砺市の製造元は原材料費の高騰を受け、一部商品の値上げに踏み切りました。

河野文美アナウンサー
「富山県西部のお正月の郷土料理、かぶら寿司が製造のピークを迎えています」

南砺市でかぶら寿司の製造・販売を行うヨネダ。こちらのかぶら寿司は厚みのあるカブに刺身でも食べられるほど新鮮なブリの身をはさみ、米麹の甘さとうまみが引き立つ伝統的な美味しさが特徴です。

特にことしのカブは大きく甘く仕上がり出来は上々だということです。

お歳暮などの贈答品としても根強い人気があり、ピークを迎えた今、100人体制で1日700〜800キロ、製造・販売しています。

そんな伝統の味にも原材料高騰の影響が…

ヨネダ3代目 米田祥和さん
「ことしから一般的なかぶら寿司の商品で1キロあたり450円程ですね値上げのほうをさせていただいております」

かぶら寿司の原材料費が軒並み上がる中、伝統の味と品質を守るため、こだわりぬいた材料を使い続けることを決断。

主力商品の福丸(1キロ)の価格を6480円(税込み)にあげました。

ヨネダ3代目 米田祥和さん
「変わらぬ味を守るということがお客様に対する私たちの姿勢だと思っておりますのでそこを一番大切に思いこだわりぬいて作っております」

「物価高の中で伝統の味を守る」決断と努力が続いています。