戦争が生んだ「残留孤児」…「中国も日本も故郷なんです」

戦時中、日本の占領下にあった中国東北部の旧満州。155万人の日本人が暮らしていました。

しかし、終戦間際の混乱の中、子どもの命を守るため、やむを得ず手放した親も多くいて、2800人を超える子どもたちが中国に取り残されました。「中国残留孤児」と呼ばれ、1980年代以降、9割が日本に永住帰国しました。

中国で残留孤児となり、鹿児島で暮らす女性が見つめる、戦後80年とこれからの日中関係です。

鹿児島市の中村和子さん。中国名・李桂和さん(84)です。終戦の4年前に生まれました。