世界でも魚介類を多く消費する日本。しかし、漁獲量が長期的に減少傾向にあるという課題に直面しています。これまでに政府を中心に、漁船の数や操業日数の制限、漁具の使用の制限、禁漁区・期間の設定など様々な手法や取り組みで資源管理しています。こうした中、県内では育てる水産業に力を入れ始めています。
産官学が連携して高級魚を陸上養殖へ
與那嶺キャスター
「中城村奥間にある浜漁港に来ています。この一角に漁業の課題を解決しようと研究に励む施設があるということで早速行ってみましょう」
やってきたのは、中城村養殖技術研究センター。中城村、琉球大学、そして民間企業がタッグを組み、2020年に設立されました。

供給量の減少が危惧される水産資源。魚を”獲る”から”育てる”水産業に関心が高まるなか、このセンターは産官学が連携して「陸上で魚を育てる」=「陸上養殖」を研究する県内でも珍しい施設です。
案内してくれるのは、水産学のスペシャリスト、琉球大学の竹村明洋教授です。
琉球大学 竹村明洋教授
「養殖場には、水槽が3つあります。1つの水槽に1キロの魚が2500匹入れられる設計になっています」
ここで養殖されているのが沖縄県の高級魚ミーバイです!
與那嶺「ミーバイたちはどんな様子ですか」
竹村教授「お腹空いている「餌くれ」っていう状況ですね」

お腹を空かせた子どものミーバイたち。その水槽は青いライトで照らされています。この水槽の上にある青いLEDライト。この青いライトには重要な役割があります。