生まれつき髪がまばらにしか生えず、縮れてしまうという悩みを持つ6歳の女の子、呉屋心陽(ごや・こはる)ちゃん。
母親の麻里さんは、悩みを抱える娘のために、自らの髪を寄付する「ヘアドネーション」することを決めました。そこにはこれから成長していく娘への想いが込められていました。
生まれつきの強い縮毛 普通のブラシは通らない
歌とダンスが得意で、おしゃれが大好きな心陽ちゃん。生まれつき、髪がまばらにしか生えず縮れてしまうという悩みを抱えています。

心陽ちゃんの母 麻里さん:
「普通のストレートの(髪質の)人が使うブラシだと抜けてしまうので、かなり選んでこのブラシにいきついた。なるべく抜けないように」
母親の麻里さんは初めての出産で分からないことも多いなか、不安も大きかったといいます。
「生まれてくれて嬉しいのと、なんだろうこれ、っていう不安が一気に押し寄せてくる感じがあって、親としてどうなのかと思うんですけどやっぱり最初はどうしても受け入れられない現状があって、(受け入れるまで)時間は結構かかりました」
そこから両親は、全国で同じ症状を持つ人と繋がり、心陽ちゃんが先天性の毛髪疾患である可能性が高いことが分かりました。
しかし県内には専門医がおらず、遺伝子検査を受けるには県外に行く必要があったため、心陽ちゃんはまだ診断がついていない状況です。