沖縄にある41市町村のさまざまな魅力をお伝えするわがまちLink41。今回は那覇市の首里城公園からほど近い、首里織と紅型2つの伝統工芸の技を見て、体験できる施設、首里染織館suikaraを紹介します。
首里当蔵にあるsuikara。展示ギャラリーやショップには、色鮮やかな首里織やびんがたの作品が並びます。
首里織愛好家
「首里織は多彩な織、例えば道屯織とかいろいろな織があるのと、色彩が豊かでいろいろな着物に合わせやすいというところが魅力だと思います」
首里染織館suikara・安里和雄社長
「みなさん、一人ひとりが自信を持って作ったものですので、ゆっくり手に取ってご覧になっていただけたらと思います」
3年前にオープンしたsuikara。2019年の首里城火災によって、首里の観光事業が大きな打撃を受けたことで、伝統工芸の継承の場として建てられました。那覇伝統織物事業協同組合、琉球びんがた事業協同組合の活動拠点となっています。
首里染織館suikara・安里和雄社長
「色差しはよく見ると思うんですけど、これは動物の毛で作られております」

館内では、染織の道具や歴史について学べる上、工房の見学もできます。びんがたの作業場では職人が制作にあたり、後継者の育成事業も行っています。
琉球びんがた事業協同組合 宮城守男理事長
「今回suikaraができたことによって、後継者をしっかり育てた後に、その後また組合として受け入れて次の作業の段階にも持っていけるし、組合員になりたての工房があまり広くない、長さがないから。反物とかは難しいなっていう方にも場所として貸して型置きしたり、地染めしたりというスペースもできたので組合としての活性化がでてきていますね」