屋良キャスター
「北中城村の大城です。男性の皆さんが集まって作業されていますね。何をされているんでしょうか?」
「大城花咲爺会の美化活動のための集まりです」
「皆一緒に協力しながら頑張っています。元気の秘訣なんですよ。」


55歳以上の花好きの男性からなる『大城花咲爺会』
1999年に発足、23年毎月欠かさず、ボランティアで、地域の清掃活動や通りに花を植え、手入れをするなど美化活動に励んでいます。大城の通りには一年を通して、ランを中心に四季折々の花々が咲き誇り、訪れる人の目を楽しませています。

大城花咲爺会 安里さん
「お客さんが見に来るんですよ。タバコの吸い殻一つも落ちてないって感心して帰られるんですよね。長生きの1つの秘訣でもあると思いますね」

花咲爺会の発案者、大城に移り住んで45年の新垣秀昭さんです。地域全体を庭園のように彩り、訪れた人たちに満足して帰ってもらいたいと『花咲爺会』を企画しました。

さらに会を始めたのには、もう1つある大きな理由が。


大城花咲爺会 新垣秀昭さん
「女性はね、家にいていっぱいやることがありますよね。男はやることがなくて、男の居場所作り、これが結果として地域づくりにつながるということになれば良いなと始めたんですね」

定年退職間際だった新垣さん、第二の人生に花を咲かせたい、男性たちの居場所作りにと
始まった花咲爺会、地域が見る見るうちに、豊かな自然を再生させ美しい景観に変わっていきました。

村の花であるランを中心に育てている爺会、新垣さんが主にランの管理を行っています。
園芸業者から使われなくなったランを譲り受けるなどして、枯れ木でも育つランの特性を生かし、年中様々なランを咲かせています。
さらに活動が始まって23年、近年では花咲爺会を応援しようという団体が増えています。

村内の安谷屋区の「シーサーで景観をつくる会」。通り沿いには地域の水先案内として、プロアマの陶芸家が手掛けた個性豊かなシーサーがずらっとお目見えしています。


シーサーで景観をつくる会 山内米一事務局長
「地域を盛り上げていくってことではすごく良いことだと思っています。作り手によく似ていますよね。僕に似て良い男だなと思っていますけどね」

さらにはこんな会まで。
花咲爺会の活動に魅せられたという『北中城三水会』。村内に点在する「川柳ポスト」に投函すると、厳選された8句の川柳が通りに飾られるというもの。

北中城三水会 花崎為継会長
「私どもの北中城村に川柳三水会ていう吟社がありまして、三水会が主催して、全国から川柳を募集する、その毎年200点くらい集まるんですが、その8句を選んで来て、その優秀な作品8句をこうして年度ごとに並べている。ぜひ見に来てください」

「乾杯!」

メンバーの一番の楽しみは、作業の後の打ち上げです。


Qいつから活動している?
大城花咲爺会 喜舎場宏さん
「私も定年退職してから、8か年くらいですね。皆でキレイにしてまた楽しいユンタクをして楽しいひと時が過ごせるっていうのがとても良い過ごし方だと思っております。」

大城花咲爺会 新垣秀昭さん
「私自身の人生を楽しくしてくれた場所だという風に思っていますね。青春ですね。まだまだ我々は青春を謳歌していると思っていますね」

北中城村大城を訪ねると、第二の人生に花を咲かせている、男性たちの熱い思いに出会いました。