高市総理が労働時間規制の緩和の検討を上野厚労大臣に指示したことについて、過労死問題に取り組む遺族らは「長時間労働は命も奪う。規制を緩めることは絶対しないでほしい」と訴えました。
電通の元社員で、長時間労働が原因で過労自殺した高橋まつりさん(当時24)の遺族らがきょう、立憲民主党の会合に出席しました。
会合の中で、遺族らは高市総理が残業時間の上限を定めた労働時間規制の緩和を検討していることについて、「緩和は絶対にしないでほしい」と訴えました。
過労が原因で亡くなった高橋まつりさんの母・高橋幸美さん
「働き盛りの方々が精神障害から命を絶っているという現状があります。働き方の自由化とか、労働時間(の上限規制)を緩めるという政策は絶対にしないでほしいです。長時間労働は、働く人の健康も、命も奪います。大切な子どもたちが本当に危険にさらされるような職場を作らないでほしいと思います」
会合の後、取材に応じた高橋まつりさんの母・幸美さんは「過労死防止法に基づいて実効性のある対策をしてほしい」と語りました。
過労が原因で亡くなった高橋まつりさんの母・高橋幸美さん
「時間の規制がないと労働者の命は守れないと思うんですね。経済界の方ばかり見ないで、労働者の、国民の方を見て政治を行ってほしいなと思います。働き方と生活のバランスを取りながら生きていくのが人間としてあたり前の権利だと思います。人は働くだけが人生ではないです」
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