沖縄ヘイトと歴史教育の矮小化にはつながりがあるのではないか、監督はこう指摘します。
斉加尚代 監督
「今、日本の教科書から戦争の加害の面、負の歴史、この国にとっての負の歴史が消されようとしたり、弱められようとすることと、インターネットの中でデマですとか、フェイクが流れやすくなっているのはシンクロしていると思うんです。インターネットの言説のいびつさ、そのとき注目されればいいんだっていう、そういういびつさもあると思うんですよね。そういう意味でも教育現場の取り組みってとっても大事なんですね。歴史をどう語るかってとても大事だと思います」

『教育再生』という名のもと目に見えない力が増し、その距離が近づく政治と教育。
玉寄哲永さん
「これは何に行くかって言ったら国定の教科書ですよ、それをさせたら国民は自由な、あるいは『なぜか?』と問えるような発想を失わせてしまう」
斉加監督は、映画を見たある高校生からこんな質問をされたそうです。
「Q平和な社会ってどんな社会ですか?」


『教育と愛国』斉加尚代 監督
「もうドキッとして、その時私は、『私が私でいられる社会だと思います、いつわりなく自分でいられる社会だと思います』と、答えたんですけども」
その教育で、未来を歩む子どもたちのために。『教育と愛国』が伝える問題提起に多くの人たちが耳を傾けています
【記者MEMO】
映画「教育と愛国」は沖縄市のシアタードーナツで来月(22年11月)4日からアンコール上映が始まります。