今から90年以上も前、豊かさを求め、沖縄からニューカレドニアへ渡った兄弟がいました。現地に残った兄の子孫と沖縄に戻った弟の子孫たちが今月、沖縄で感動的な対面を果たしました。一族が、遺された「宿題」と向き合う姿を見つめました。
「めんそーれ、沖縄に」
今月2日の那覇空港。ニューカレドニアから来たテシエさん一家が、沖縄の親族と初めて顔を合わせました。テシエ家は、南城市大里出身の移民・新里堅治さんの子孫。出迎えたのは、弟・秀一さんの子どもたちです。

ドミニク・テシエさん(3世):
「とても胸を打たれています、祖先の地なので」
ニコラス・テシエさん(4世):
「沖縄に来ることで私たちがまだ知らない何かを発見できる。それまで隠されていた家族の歴史がもっとわかるようになる」
「隠されていた」とはどういうことなのか。実はテシエ家では、沖縄出身の堅治さんの存在は、長らく秘密にされてきました。