3日午後、南城市のビーチの沖合で2人乗りのパラグライダーが墜落し、操縦していた男性が死亡した事故で、ビーチの管理者がRBCの取材に応じ、当時の状況を証言しました。
この事故で死亡したのは、パラグライダー運航会社の社員、金子哲也さん(46)です。
中城海上保安部によりますと、3日午後、南城市のあざまサンサンビーチの沖合およそ80メートルで2人乗りのパラグライダーが墜落し、操縦していた金子さんが死亡、中国国籍で客の20代の女性が心肺停止の状態で搬送され、現在も治療が行われています。
▼安座真海浜公園統括管理責任者 岡市尚士さん
「『ボン』と音がしたらしくて、スタッフが見たらもう錐揉みのような感じでぐるぐる回りながら最後にスーッと、結構なスピードで落ちたと。(金子さんと)安全管理は徹底しようと話はしていたんですよね。この8月がものすごく混んでいたらしくて、相当疲れていたというのはあったと思います」
エンジン付きパラグライダーの安全啓発などを行う、日本パラモーター協会によりますと、一般的な墜落の原因は、急激な気象の変化や上空での部品の破損など多岐にわたるということです。死亡事故では、着水後に溺れて亡くなるケースが多いことから、協会はライフジャケットやフロートなど、浮力体の着用を推奨しています。

海上保安部によりますと、客の女性はライフジャケットを着用した状態で発見されましたが、金子さんは着用しておらず、フロートなどの浮力体もこれまでのところ確認されていません。
海上保安部が、当時の状況を調べています。