▽読谷山焼・北窯 松田共司さん
「土の問題とか、釉薬、技術の問題もあるけど、どのようにして焼いたの?っていうのがあるわけ。本物を触ることができない、写真から(想像する)でしょ。だから“目を皿にして”見るけどさ。ますますクエスチョンマークがつく」

それでも、挑戦することの意義はー

▽読谷山焼・北窯 松田共司さん
「勉強になるのが1番。技法を試すわけね。良いことだと思うよ。過去が見えたり将来が見えたりする仕事。“温故知新”というのはよく言ったもんだよ」


「古きを温(たず)ね、未来へとつなぐ」。

それは、これまで沖縄の様々な文化・芸術を発信してきた桜坂劇場が目指す姿でもある。

▽桜坂劇場・下地久美子さん
「沖縄にとって必要なもの、残していくべきものの残し方を考えたりできるような場所。お客さんにとってそれが良いものであるということも含めて大事にしていけるお店でありたいと思います」

<取材MEMO>
「ふくら舎」では、商品の横に、職人の人となりが伝わるように各工房の紹介文が添えられます。文化・芸術の発信拠点として多くの人に親しまれるのは、やちむんに限らず、作り手へのリスペクトが利用者に伝わっているからなのかもしれません。
総勢11人の職人が参加する「温故知新」の第2弾は、7月19日から桜坂劇場で開催されます。(取材 與那嶺啓)