熊本県では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているほか、13日頃にかけては、西日本から北日本の広い範囲で大気の非常に不安定な状態が続く見込みです。

気象庁によりますと、前線が黄海から西日本日本海側を通って東北地方へのびており、前線上の低気圧が対馬海峡付近を東に進んでいます。

前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっています。

特に九州北部地方では、雷を伴い非常に激しい雨が断続的に降っており、土砂災害や洪水災害の危険度が非常に高まっている所があります。

12日にかけて、前線は西日本日本海側から東北地方に停滞し、前線上の低気圧が次々と通過していく見込みです。

このため西日本から北日本にかけて、大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。

以下の地域では、13日までの期間に大雨警報の可能性があるとして、早期注意情報が発表されています。

▽北海道・東北地方
北海道、秋田県、山形県、宮城県、福島県
▽関東甲信地方
東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、神奈川県、長野県
▽東海地方
静岡県、岐阜県、愛知県
▽北陸地方
新潟県、富山県、石川県、福井県
▽近畿地方
京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県
▽中国地方
鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
▽四国地方
香川県、愛媛県、徳島県、高知県
▽九州・沖縄地方
福岡県、大分県、佐賀県、熊本県、長崎県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

▼雨の予想
北日本から西日本では、雷を伴い非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
東北地方 80ミリ
関東甲信地方 200ミリ
北陸地方 100ミリ
東海地方 250ミリ
近畿地方 180ミリ
中国地方 150ミリ
四国地方 300ミリ
九州北部地方 200ミリ
九州南部 250ミリ

その後、11日18時から12日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
東北地方 80ミリ
関東甲信地方 120ミリ
北陸地方 120ミリ
東海地方 150ミリ
近畿地方 100ミリ
四国地方 120ミリ
九州北部地方 120ミリ

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、以下のとおりです。

▽九州北部地方
山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県
11日朝にかけて

▽九州南部
宮崎県、鹿児島県(奄美地方を除く)
10日夜遅くから11日昼前にかけて

引き続き、最新の情報をご確認下さい(雨のシミュレーションを画像をで掲載しています)。