顔を中心とした「見た目」に悩みを抱える人は、全国に100万人以上いると言われています。生まれつき口や上あごが裂けた状態で生まれる疾患「口唇口蓋裂」を抱える男性、幼少期から「『普通』になりたい」と憧れ続けてきました。長年、口元の傷跡や活舌の悩みを周囲から隠して生きてきた中川さんですが、同じく見た目問題に向き合う女性との出会いをきっかけに、「自分の体験を伝えたい」と初めてメディアの取材に応じることを決意しました。

ことし5月に富山県高岡市で開かれた交流会。

見た目問題に悩む当事者をはじめ、さまざまな人が、自由に話して、じっくり聞く場です。

中川健さん
「『普通』っていいなって。『普通』に憧れてたんですけど、でも『普通』ってなんやろなって思う時が多々あって、『普通』じゃないことは特性、その人の個性なのかなと。それをどうやって受け入れて生きていけるかだと、今はなんとか思えるように」

中川健さん(52)は流ちょうに話す口ぶりや、見た目も「普通」に見えますが――

中川健さん
「アップにしてもらっていいですよ」

口元に残る複数の傷跡。

中川健さん
「歩くとき常に隠しながら歩いてたんです。手で覆いながら。こっちから人来たらこっちの手で隠して。こっちから人来たらこうやって隠して」

発音しにくい言葉もあります。

中川健さん
「そ、そしゃく…ちょっとやっぱり話しにくいときがあって」