大人たちからの“プレゼント” 憧れのパイロットたちとの面会

4月10日には本番に向け飛行経路などを確認する「予行飛行」が大阪上空で行われ、夢の実現まであと一歩に迫っていた。
万博開幕式の前日、少年団は関西国際空港の格納庫へ向かうバスの中にいた。
バスを降りて目に入ってきたのは、格納庫に駐機したブルーインパルスと、パイロットたちの姿。防衛省や大阪府、関西国際空港が協力して企画した、少年団とパイロットたちの面会イベント。大きな夢を追いかけ、奔走した少年団へのサプライズプレゼントだった。

憧れのブルーインパルスとパイロットを目の前に、意見交換や写真撮影、機体の解説を受けるなど、交流会は1時間に及んだ。少年団のメンバーたちは「夢みたいな時間」と興奮冷めやらぬ様子だった。
イベントに参加した大阪府の吉村知事や江尻飛行隊長は少年団を“大阪招致の立役者”と称え、感謝を伝えた。
関西航空少年団・畑部陽菜乃さん
「本当に頑張って良かったなってとても感じました」
「ブルーインパルスは何回見ても、どれだけ見ても、その時・その場所で見るからこその感動があります。宮城(松島基地)に帰っちゃうのは寂しいですけど、帰っちゃったら私が追いかけます(笑)」

一連の取材中、ブルーインパルスを語る畑部さんの顔からは笑顔が絶えることはなかった。
万博開幕式の当日の展示飛行は、天候不良によって実現しなかったが、防衛省・自衛隊は現在、“異例”の再派遣を検討している。
ブルーインパルスは大阪の空でどんな希望を描くのかー。
見上げれば、きっと夢が叶うはずだ。
TBS報道局 政治部・防衛省担当 渡部将伍