PTAについて考える企画、今回は寄付についてです。
2023年度に鹿児島市内の小中学校にPTA側から寄付された物品の一例です。長机にテント、折りたたみいす、校旗など学校でよく見かけるものばかり。
地方財政法は、「市町村が負担すべき経費は住民に負担を転嫁してはならない」と定めています。こうした法令との関係を含め、PTAから学校への物品の寄付にどういった問題があるのか取材しました。
(松元小学校 宮脇一郎校長)「こちらが長机です。令和5年度の卒業記念として寄付していただいた」

(松元小学校 宮脇一郎校長)「(PTAの方々が)見て少し古いものが多いとか、もう少し新しいものがあればと感じたと思う。それで『今回の寄付は長机を』との話になったと聞いた」
前の年には、時刻を把握しづらかった廊下に、PTAから時計が贈られました。

運営に必要な物品をなぜ学校の予算で買わないのか?その理由は職員室に。
(松元小学校 宮脇一郎校長)「3人掛けです」

今年度、教員が5人増え、長机が足りなくなったためほかの学校から譲り受け、本来、2人用の机を3人で使っています。

(松元小学校 宮脇一郎校長)「正直、潤沢に予算があるわけではないので、購入には教育活動の優先順位をつけている。ほしいものがそのまま買える状況ではない」「(寄付は)非常にありがたい」