4割が学校運営に必要な物 200万円を超えるピアノも…

鹿児島市教育委員会によりますと、一昨年度、市の手続きを経てPTAや保護者から寄付を受けた小中高校は、120校のうち4割にあたる48校。校旗や演台にテント、折りたたみいすや朝礼台、カーテンなど、学校運営に必要な物でした。

一方、MBCが、市に情報公開請求したところ、同じ時期にPTAなどから寄付を受けながら市の手続きを経ていない学校が9校判明。

200万円を超えるピアノや160万円の緞帳、サッカーゴールなど、高額な物もありました。(※現在は全て手続き済み)

本来、公立学校の経費は、学校の設置者が負担することが学校教育法で定められています。地方財政法でも、市町村が負担すべき経費について「住民に負担を転嫁してはならない」と規定。

そのため、例えば名古屋市では、「学用品など私費負担とする経費以外については、公費でまかなうことを原則」としているほか、神奈川県横須賀市PTA協議会も、「原則、PTAから学校への寄付・寄贈はNG」との立場をとっています。

MBCのアンケートでも、「学校がPTAに頼りすぎ」、「学校が必要なものは、教育委員会の予算で買うべき」といった声が寄せられました。