【平和な朝 体力と時間の許す限り…】
あの日、焼い弾で焼き尽くされた富山市の中心部。

富山大空襲を生き抜いた稲垣さんは、毎日、ここで仲間と一緒に平和な朝を迎えています。

稲垣よし子さん:
「宮島さん、あんたどういうこと覚えておる?」
体操仲間:
「18のねーちゃんに連れられてあっち逃げこっち逃げって言われてそして護国神社まで逃げた」
体操仲間:
「土手から家まで来る間に何人の死体を見たかね。逃げ遅れた人、子どもから馬までおったね」

稲垣よし子さん:
「この話私たちつないでいくっていうてね、私たちみんな年上だからあの人たち若い人たちだから。この話いっぱい聞いたから、つないでいきたいって」
長く心に閉じ込めてきた恐ろしくて悲しい戦争の記憶。
90歳の稲垣さんは、体力と時間の許す限り、一人でも多くの人に平和への祈りと、生きる尊さを伝え続けていきます。
