富山県内では12月3日に雪の予報が出ています。冬の降雪シーズンを前に製品評価技術基盤機構(NITE)は27日、除雪機の誤った使い方や不注意により命を落とす危険があるとして、安全な使用を呼びかけています。

NITEによりますと、2024年度までの過去10年間に報告された除雪機による人的被害事故は38件で、そのうち約8割が使用者の誤使用や不注意によるものだったということです。
また、事故の大半が死亡や重傷を伴う重大な事故となっています。
月別の発生件数では、冬のシーズンが始まる12月が最も多い15件、次いで1月が13件と、使い始めの時期に特に注意が必要です。
事故の被害者は高齢者が多く、60歳代から80歳以上までで全体の約6割を占めています。

NITEは重大な事故を防ぐための5つのポイントとして、以下の注意を呼びかけています。
▼安全機能を無効化しない
▼後進する際に転倒や挟まれに注意する
▼人が近くにいる時は使用せずエンジンを掛けたまま離れない
▼雪詰まりを取り除く際はエンジンを切って雪かき棒を使用する
▼屋内や換気の悪い場所ではエンジンを掛けたままにしない

NITEがメディアや自治体が公表した情報をもとにしたまとめによりますと、2021年度から2024年度までの4年間で少なくとも97件の除雪機事故が発生していてNITEに報告された事故は“氷山の一角”であるとしています。

NITEは「操作には慣れているから」「今まで事故になっていないから」といって油断することなく、使い始める前に危険な使い方をしていないか確認し、安全に正しく除雪機を使用するよう呼びかけています。
※画像はすべてNITE提供










