コザ高校 大嶺哲司校長
「部活動が顧問や学校の名誉になり、生徒の成長を中心に置いていなかったのではとか、あと部活動が生徒主体の取り組みになるよう生徒と顧問の意見のすり合わせが必要だという意見が出ました」
「涙ぐみながら意見を発表する先生もいました」

当時を知る教員の中には、今も、生徒の死を止められなかったことを強く悔やんでいる教員もいるという。

コザ高校 大嶺哲司校長
「今の子どもたちを守るために何をしなければならないかということを常に学校として考えていかないといけないと思っています」

コザ高校では、この問題を受けて下記の対応を取る。

【不適切指導 対応マニュアル】
・不適切な指導があった場合の対応マニュアルを8月中に作成

【部活動アンケート 年に3回実施】
・生徒に対しては、部活動アンケートを年に3回実施

【生徒の相談体制】
・生徒が相談しやすい体制を構築

【子どもの人権に関する講演会】
・7月中に生徒や保護者、教員を対象に子どもの人権に関する講演会を実施予定

コザ高校 大嶺哲司校長
「私としてはコザ高の取り組みを全県的に発信して、沖縄から指導死が起こらないような状況を1日でも早く作っていきたい」
「3年前に大きな事案が起こったことを、しっかり私たちは見つめ直していかないといけないという思いはありますので」

絶対に、二度あってはならない悲劇と向き合う、再発防止の取り組みが始まっている。

【取材MEMO】
これまで再発防止に向けた取り組みがなかなか見えてこなかったコザ高校ですが男子生徒が亡くなって3年が過ぎて、変化が見えてきました。今月の講演会は、学校の同窓会や後援会も協力するということで、学校を挙げての改革に注目が集まります。(下地麗子)