米兵による少女暴行事件に抗議して開かれ、8万5千人が怒りの声を上げた「県民総決起大会」から、10月21日で30年となる。

3回シリーズでお伝えする「あの怒りは今」の初回は、この事件をきっかけに、沖縄に駐留する米兵たちへの講話を始めた元金武町長、吉田勝廣さん。町長在任中に起きた事件の再発防止を願い、講話に込めた思いを聞いた。

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1995年10月21日、宜野湾市で開かれた県民総決起大会。その年の9月に、米兵3人が少女に暴行を加える事件が発生し、県民の怒りは爆発した。会場には8万5000人もの人々が集まった。

大田昌秀知事(当時)

大田昌秀知事(当時)
「行政の責任者として、一番大事な、幼い子どもの人間としての尊厳を守ることができなかったことについて、心の底からお詫び申し上げたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」