農機具・燃料が高騰 肥料は3年前の2倍以上 生産農家の悲鳴

「コメ離れ」に新型コロナがさらに追い打ちをかける形となったコメの価格低下。

生産農家からは悲鳴に近い声が聞かれます。

(生産農家 長友則道さん)
「非常に厳しい・・・」

宮崎市の長友則道さん。
面積24ヘクタール、東京ドーム5個分という広大な農地で、コメを生産しています。


その作付け面積は、年々増えているといいますが・・・

(生産農家 長友則道さん)
「(作付面積は)少しずつ増えているが、米価も少しずつ下がっていくということで、収入はあまり変わらない。むしろマイナスになっているんだなという感じはする」


生産に必要な農機具や燃料の価格が高騰。
さらに、肥料の経費は、3年前の2倍以上に膨れ上がっています。


(生産農家 長友則道さん)
「明らかに生産コストは上がっている。面積が増えればもちろん肥料も多く使うし、燃料も多く使う。経営圧迫につながる。赤字経営がずっと続くのか、それもなかなか・・・」

(JA宮崎中央農産指導課 三島茂雄課長)
「この大規模な長友さんでさえ経営収支が悪化しているので、規模が小さくて少し収入の少ないコメを作っている方はコメ作りを続けるのが困難だろうと」


ひと家庭で茶碗一杯だけでも多く食べて

生産コストが上がる中、低下するコメの価格。
生産農家が訴えるのは、「コメの消費拡大」です。

(生産農家 長友則道さん)
「ひと家庭で茶碗一杯だけでも多く食べていただければ、消費拡大につながる」


※MRTテレビ「Check!」9月30日(金)放送分から