台風15号が日向灘を北上した影響で、4日夜、宮崎県北部平野部で線状降水帯が発生しました。
宮崎県内各地で住宅が浸水したほか、西都市で1人がけがをしました。
気象庁は、4日午後7時前、北部平野部で線状降水帯が発生したと発表。延岡市は、一時、一部の地域に警戒レベル5の「緊急安全確保」を発令しました。
また、台風15号の接近にともない、都農町では(4日)午後9時10分までの24時間降水量が465.5ミリと観測史上最大を記録しました。
各市町村によりますと、門川町と日向市で床上・床下浸水を確認。木城町や都農町でも床下浸水が確認されています。
また、西都市では、4日、男性が雨漏りの点検中に天井が抜けて落下し、軽いけがをしました。
(田尻怜也記者)
「延岡市浦城町のこちらのトンネル付近には、大量の土砂が道路に流れ込んだ形跡があります」
延岡市浦城町にある国道388号の新浦城トンネルの北側では土砂崩れが発生。
また、日向市美々津町の県道51号でも土砂崩れが発生し、いずれも全面通行止めが続いています。
交通機関への影響も続いています。
JRは、日豊本線の佐伯・高鍋間と南宮崎・都城間で運行を取り止めています。
安全が確認され次第、正午すぎから運転を再開する見込みだということです。